ミシン用ラッパのオーダーメード 有限会社矢野商会
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創業者のご挨拶

ご挨拶

皆様は「ミシン屋さん」と聞いて、どのような店をイメージされますか?
商店街にある「自宅で使う、きれいでかわいらしいミシンを扱う店」、もしくは「大工場にある専門の工業用ミシンを販売する、ショールームを備えた、ちょっと近寄りがたい商社」と、全国には個性溢れる様々なミシン店があります。

靴作りの本場、神戸市長田区に拠を構える矢野商会は、そのどちらでもありません。
昭和40年、靴の縫製現場で使われる工業用ミシンの販売・修理からスタート。「糊にまみれた分厚い素材を、細い針で縫う」という、おおよそミシンメーカーがさじを投げてしまうような悪条件のもと、縫製に悩むミシン工さんの駆け込み寺として、様々な技術サポートが求められるようになりました。

単に縫製条件が悪いだけでなく、デザインの複雑さに対応することも、重要な課題でした。「ちょっと、これを縫える押さえ金を作って」「これを巻けるバインダー(ラッパ)を早急に用意して!」と、次々舞い込む様々な要望に対応していくうちに、店内には所狭しと工具や工作機械が並び、次第に「もの作りの現場」と化してきました。

やがて、地元・神戸市長田区の靴工場だけでなく、全国各地の各種厚物を取り扱う縫製現場から、技術的な協力を求められるようになりました。
安価で簡単な折り込み機や、高い縫製技術を要する「玉縁縫い」が簡単に行える省力機、「玉縁縫いミシン」の開発に成功するなど、様々な形で業界に寄与、これらの幅広い活躍と業績が認められて、昭和61年には兵庫県知事より、優れた技能を顕彰する熟練にのみ贈られる「県技能顕功賞」を授与されました。

平成7年、淡路島および神戸市中心部を壊滅状態に陥れた「阪神淡路大震災」により、店舗が全焼し、営業再開の見通しが全く立たない中でも、震災翌日からお客様より“復活”への力強い要請に支えられ、いち早く営業を再開することができました。

再出発から10年。近年ではバインダー(ラッパ)作りの最前線に立ち、全国各地に広がる顧客様の多彩なご要望、そして様々な技術ポートに取り組んでおります。

このたび、ウェブサイトを開設するにあたり、当社が今まで培ってきた技術を、全国へ向けて広く発信していきたいと考えております。多くの皆様の縫製現場にて、当社オリジナルのバインダー(ラッパ)をご活用いただければ幸いです。


有限会社 矢野商会
故 矢野 昇

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